受難週礼拝でした。2021.3/28(日)

≪今週のみ言葉≫

「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか。」マタイ27章46節

    説教題:『十字架上のイエス様』

    聖 書:マタイの福音書27章45~56節

本日はパームサンデー・棕櫚の主日礼拝です。人々がエルサレムに入城されるロバの子に乗られたイエス様を、棕櫚の葉を振りながら「ホサナ!ホサナ!」(私たちをお救い下さい。「ああ主よ、どうか救ってください」(詩篇118・25))と叫びながら迎えた日でした。イエス様はまさにその叫びに応えて、その週の金曜日、十字架による贖いを成し遂げて救いの道を開いて下さったのでした。

 Ⅰ.捨てられた神の御子イエス(贖いの確証)

本日のみ言葉は十字架上の七言中の第四言、すなわち真ん中のみ言葉であり、詩篇22篇1節の預言の成就です。「父よ」との呼びかけは、「わが神」と変わりました。「わたしを遣わした方は、わたしとともにおられます。わたしを一人残されることはありません。わたしは、その方が喜ばれることをいつも行うからです。」(ヨハネ8・29)と語られたお方が、「捨てられた」のです。「どうして」とは、わたしには全く身に覚えがありません。捨てられる理由は何もない筈ですとの意味でしょう。ゲッセマネの祈りにて、血のしずくのような汗を落としつつ祈られた「この杯」(ルカ22・42)とは、まさにこのこと、≪父との断絶≫でした。しかし、これなくして、贖いは成らず、人類の救われる道は開かれなかったのでした。ゆえにこのみ言葉は、まさに救い主ご自身の口から発せられた≪贖いの確証≫のみ言葉でした。捨てられる筈のないお方が、捨てられて当然の私たち全人類に代わって父との断絶・地獄を味わって下さったのです。

 Ⅱ.救われる私たち(贖いの恩寵)

永遠の滅び、神からの断絶から救われる唯一の方法が、このイエス・キリストの十字架による代償、身代わりの死を信じることです。これ以外に罪と滅びから救われる方法はどこにもありません。神が備えて下さった唯一の道です。愛する一人子を私たちのために十字架につけられた無限無量の神のアガペーの愛の現れです。信じた時、つまり自分の罪を認め、悔改めて身代わりの十字架を仰いで救い主を信じた時、何が起こるでしょう。まずは「赦罪」罪が赦されるという恵みです。キリストが代わって既にその罪の刑罰を受けて下さったからです。そして神の前に義と認められる「義認」の恵みです。「罪を一度も犯さず、律法破りを一度もしたこともなく、神のみ旨をのみ喜ばせてこられたお方が、罪だらけの、律法破りをしてきた者の成れの果てとなり、神に呪われ、裁かれ、捨てられて下さったことにより、罪だらけの神のみこころを引き裂いてきた私たちが、罪を一度も犯さず、律法を一度も破らず、神の御旨に従い、良いことだけを行ってきた者として受入れられる、これが義認です。この恩寵の真理がわかったとき、一人の兄弟は一睡もできず夜を明かしたとのことです。何と驚くべき恵みでしょうか。」(工藤弘雄師『大いなる救い』p.185-186)

<お知らせ>

▷本日は受難週礼拝(Palm Sunday)そして、4/3(土)までは受難週(Passion Week)、4/1(木)は洗足記念日、4/2(金)は受難日(Good Friday)です。当教会で はいつもの水曜日の祈祷会をこの4/2(金)に振り替えて行います。わたしのための主の十字架を味わいます。

▷そして、次週4/4(日)はイースター(復活祭)礼拝です!キリストは死の力を打ち破ってよみがえられました!ハレルヤ!ハレルヤ!今も生きてすべてを支配、統治されるこのお方を心より礼拝します。子どもたち・学生たちには、入学・進級の祝福のお祈りとプレゼントがあります!

▷今週中に、「今月のメッセージ」「4月のお祈り」「ヘッダー(桜)」が、更新されます。

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