3月第一聖日礼拝でした。   2024.3/3(日)

《今週のみことば》

「あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」

マタイの福音書22章37節

 説教題:『神と人を愛する』    聖書:マタイの福音書22章31~40節

  本日の聖書箇所は、受難週の火曜日、多忙な一日の中、神殿においてイエスとユダヤ人の宗教的指導者たちとの間で繰り広げられた論争(21・33~23・39)の中の一つです。「イエスが、サドカイ人たちを黙らせたと聞いて」(33)パリサイ人たちは一緒に集まり、「そして彼らのうちの一人、律法の専門家がイエスを試そうとして尋ねた」(35)のでした。真理を追究するためではなく、イエスを非難し、その評判を落とそうとしての良くない動機からの質問でした。「先生、律法の中でどの戒めが一番重要ですか。」(36)さて、イエスの答えはーーー

Ⅰ.神に愛され、神を愛する。 重要な第一の戒めとして、本日のみ言葉を言われました。「あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」(37)「律法の中で」(36)とありますが、【これは十戒に限定せず、モーセ律法全体を指したものである。ユダヤ教のラビたちはモーセの律法を細分化し、なすべき命令が「248」、禁止命令が「365」、合計「613」の戒めがあると教えていた。そのすべての命令の中でどれが一番大切なのかと尋ねた。】(『牧羊者』p.63) イエスの答えは、申命記6・5の引用で、「シェマ(聞け)」と呼ばれていて、ユダヤ人が礼拝の度に唱えるもので、一日数回は復唱することを義務づけられていました。「心を尽くし」=「あなたの心全体で」「いのちを尽くし」=「たましいを尽くし」更には「知性を尽くして」ですから、≪あなたの全存在をもって、あなたの神、主を愛しなさい。≫ということになり、ユダヤ人たちは幼い時から唱え続けてきたものですから誰も否定できませんでした。ところが異邦の民である私たちにはどうでしょうか?神を、そしてその愛を知るまでは神を愛することはできません。≪愛の源泉≫は神です。「愛は神から出ているのです。」(Ⅰヨハネ4・8)「私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、宥めのささげ物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。」(同10)≪一方的な愛≫です。この父の愛、そして父に従順であったひとり子の十字架の愛を知り、真に私たちも全存在あげて神を愛する者とされます。

Ⅱ.神に愛され、隣人を愛する。 「あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。」という第二の戒めも、それと同じように重要です。」(39)尋ねられたのは一番大切な戒めでしたが、イエスはこの第二の戒めも同じように重要とされました。「神を愛すると言いながら兄弟を憎んでいるなら、その人は偽り者です。目に見える兄弟を愛していない者に、目に見えない神を愛することができません。神を愛する者は兄弟も愛すべきです。私たちはこの命令を神から受けています。」(Ⅰヨハネ4・20,21)イエスの「隣人」の枠は、同族や寄留者のみでなく、「あなたを必要としている人」(ルカ10・29~37「よきサマリヤ人」)。「あなたに敵対している人」(マタイ5・43,44)にまで広げられます。「自分自身のように」は、マタイ7・12「黄金律」につながっていきます。では、『愛する』とは?Ⅰコリント13章『愛の章』に生きたいものです。

  <お知らせ>

▶能登震災から2ヵ月以上たちました。祈りの支援と共に、できる支援に用いて頂きたく思います。

▶卒園・卒業の月、年末度の3月を迎えました。一年間の守りと導きを神様に感謝し、4月からの新年度、神様のお導きにお従いして「祝福の基」とされたく祈ります。

▶さらに3月は、今年は「十字架と復活」の月となります。「罪のゆるしの十字架」「永遠のいのちの保証の復活」を記念する『復活祭(イースター)』に向けて、この『福音(グッド・ニュース)』を多くの方々に伝え、信じる方々が起こされるようにと熱く祈りたいです。

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