2月第一聖日。教会総会の日でした。 2022.2/6(日)

≪今週のみ言葉≫ 「これはわたしの選んだ子。彼の言うことを聞け。」ルカ9章35節

 説教題:『イエスに聴き従う』   聖 書:ルカの福音書9章28~36節

「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」ペテロが答えた。「神のキリストです。」(ルカ9・20) この時から、イエスは弟子たちに『受難の予告』を始められました。弟子たちの心は暗く重いもので覆われていったに違いありません。神様はそうした弟子たちの内心をよくご存じで一週間後に、今日の出来事へと導かれたのでした。全員の弟子たちではなく、重要な時、いつも共におらせた3人の弟子たちのためでしたが。

.キリストの変貌(28~35

医者ルカの記述の特徴の一つは「祈り」に重点が置かれていることです。『使徒の働き(使徒行伝)』もルカによりますが、『祈り行伝』とさえ言われます。「祈るために山に登られた」(28)「祈っておられると」(29)とあるように、ここに展開される、目を見張るような<キリストの変貌>の出来事はイエスの祈りの結果だと言わんばかりです。祈っておられるうちに、イエスの御顔の様子が変わりました。「顔は太陽のように輝き」(マタイ17・2)「その衣は白く光り輝いた。」(29)「その衣は非常に白く輝き、この世の職人には、とてもなし得ないほどの白さであった。」(マルコ9・3)イエスはここでまさに神の本質としての御姿に変えられておられたのでした。さらにそこに二人の人々が栄光のうちに現れました。律法を代表するモーセと、預言者を代表するエリヤでした。そして彼らの話題はと言えば、「イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について、話していたのであった。」(31)とある通り、イエスがつい一週間前に弟子たちに予告した「十字架の受難」についてであったのです。3人の弟子たちは眠くてたまらなかったのにもかかわらず、この栄光に輝く光景に、はっきり目を覚まされてしまい、しかもペテロに至っては自分でも何を言っているのかわからないことを口走ってしまいました。すると雲が湧き起こって彼らを覆うと弟子たちは恐ろしくなりました。そして極めつけのみことばが天から響きました。「これはわたしの選んだ子。彼の言うことを聞け。」弟子たちは当時は誰にもこのことを話しませんでしたが、後にペテロはその手紙の中に記しました。「私たちは、キリストの威光の目撃者として伝えたのです。~」(ペテロの手紙第二1・16~18参照)弟子たちの魂に、イエスがどのようなお方であるかがしっかりと刻まれた瞬間でした。

.キリストの使命(36

「この声がしたとき、そこに見えたのはイエスだけであった。」(36)神学校の授業(クラス)で聴きました。~イエス様は、その変貌のお姿のまま、父のみもとにお帰りになられることもできた。しかし、父からの使命・贖いの完成のために、あえてこれまでの、弟子たちが普通に見てきたイエス様として弟子たちの前にとどまられたのです。~と。 私たちは信仰の目をもって、このイエス・キリストをどれほどのお方として凝視し続けているでしょう。そして「死にまで、それも十字架の死にまで従われ」(ピリピ2・8)た、このキリストに、「聞いて、従う」者でありたいです。その時、私たち一人一人も、それぞれ神からの使命に従順に生き抜くことができるのです。

 

             

<お知らせ>

・「2月は逃げる」の月を迎えました。一日一日、主と共に満ち足りた日々となりますように。寒気とコロナの中も守られますように。コロナの速やかな終息を熱くお祈りします。

・受験される方々、卒業を控えている方々、コロナの中で大変ですが、神様の守りと祝福をお祈りします。

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