受難週礼拝(パームサンデー)でした。2023.4/2(日)

≪今週のみ言葉≫

 「ご覧なさい。あなたの母です。」ヨハネの福音書19章27節

 説教題:『新しい絆』 聖書:ヨハネの福音書19章23~30節

 本日はパームサンデーです。しゅろの葉(パーム)を振りつつ「ホサナ!」(われわれをお救い下さい。詩篇118・25)と叫んで、イエスを歓迎した群衆の叫びは、その週の金曜日には「十字架につけろ!」との叫びに変わりました。ゴルゴダ(どくろの場所)の3本の十字架の真ん中につけられたイエスの口から七言が語られました。

・第一言 「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかがわかっ

      ていないのです。」(ルカ23・34)

・第二言 「まことに、あなたに言います。あなたは今日、わたしとともにパラダイス

      にいます。」(ルカ23・43)

・第三言 「女の方、ご覧なさい。あなたの息子です。」(ヨハネ19・26)

      「ご覧なさい。あなたの母です。」(ヨハネ19・27)

・第四言 「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」(マタイ27・46)

・第五言 「わたしは渇く」(ヨハネ19・28)

・第六言 「完了した」(ヨハネ19・30)

・第七言  「父よ、わたしの霊をあなたの御手にゆだねます。」(ルカ23・46)

今週の聖句は、十字架上の第三言です。味わいましょう。

Ⅰ.「あなたの息子です」(26) 12弟子のうち十字架の麓に立ったのは、「イエスに愛されていた弟子」のヨハネだけでした。女性は、イエスの母マリアとその姉妹、クロパの妻マリアと、マグダラのマリアの4人が立っていました。イエスは十字架刑の極限の苦痛の中、普通だったら他人のことなど、とても心が向けられない中、「母マリア」の苦悩に思いを寄せられました。老シメオンは、献児式の時、預言しました。「あなた自身の心さえも、剣が刺し貫くことになります。」(ルカ2・35)まさにその通りの状況をイエスは察して、母の老後のために愛弟子ヨハネに託することにして、このように二人を引き合わせました。

Ⅱ.「あなたの母です」(27) 【走馬灯のように過ぎ来し方を思い、地上で十分果たし得なかった子としての母への務めを、「イエスが愛しておられた弟子」(ヨハネ13・23)、「イエスが愛されたもう一人の弟子」(ヨハネ20・2)、「イエスが愛されたあの弟子」(ヨハネ21・7)と自称する、主の愛に敏感だった愛の使徒である愛弟子ヨハネに託されました。ここに二つの光を得ます。今も主は、主に愛され主を愛する者に人の魂を委ねられます。十字架によって生まれる新しい人間関係、キリストにある神の家族の尊さを味わいましょう。】(『神と共に歩む日々』P.92)「神は唯一です。神と人との間の仲介者も唯一であり、それは人としてのキリスト・イエスです。」(テモテへの手紙第一2・5)神と人、人と人とのまさに仲介者 祝福の大祭司イエス・キリストを想いましょう。霊も心も体も張り裂けるような苦しみと痛みの絶頂を味わって、主が結んで下さった神の家族としての『新しい絆』であることを深く覚え、神の家族としての互いの愛の交わりを尊んでいきたいものです。(ヨハネ13・15)。

<お知らせ>

▷今年も3か月を終え、昨日4/1(土)より、新年度に入りました。本日はパームサンデー。この週、主の受難を日々覚えつつ、主との愛の交わりを深くさせて頂きましょう。

▷次週は、輝かしい主の『復活祭、礼拝』です。まさに新しい命にあふれて、新年度をスタートでき感謝です。

▷次週の「復活祭、合同礼拝」、その後4年ぶりの集合写真、お弁当(イースターエッグ、マドレーヌ、クッキー、おかき付き)持ち帰り。但し、そのあとの「いちご狩り」に行く人は、ベタニヤで会食します。そして「森のいちご」に出発です!

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