いよいよアドベント・クリスマス準備に入ります。 2022.11/20(日)

≪今週のみ言葉≫

   「愚か者には自分の歩みがまっすぐに見える。しかし、知恵のある者は忠告を聞き入れる。」箴言12章15節

 説教題: 『従う心の祝福』  聖書:列王記第一12章1~19節

 イスラエル王国 初代の王サウルの治世40年、第二代の王ダビデの治世40年、第三代の王ソロモンの治世40年。世界から注目を浴びてきたのでしたが、残念なことにソロモン王の死後、王国は二つに分裂してしましました。北の10部族と南の2部族でした。一番の原因は列王記第一11章1~13節にあるソロモン王の不従順でした。賢い王が愚かな王になってしまったのでした。最後にはソロモン王は悔い改めて「伝道者の書」を書いたと言われていますが。

Ⅰ.愚かな王と愚かな息子 「栄華をきわめたソロモン王」(マタイ6・29)、その建てた神殿、生活を目の当たりにした南の女王、シバの女王は「息も止まるばかり」(列王記第一10章4,5節)になりました。そのソロモンは晩年には王妃700人、側女300人をかかえ、その夫人たちの神々へと心が移っていきました。(11・3,4)。主の憐れみの中でソロモンの代ではなく、ソロモンの死後、息子レハブアム王の即位に及んで、王国の分裂が現実となりました。そのいきさつが本日のテキストです。ソロモンの顔をさけてエジプトに逃れていた「手腕家」(11・28)のヤロブアムが、レハブアムのことを聞いて、全会衆と共に、レハブアムを王としようと集まっていたシェケムに行きました。ヤロブアムはレハブアムに言いました。「あなたの父上は、私たちのくびきを重くしました。今、あなたは父上が私たちに負わせた過酷な労働と重いくびきを軽くして下さい。そうすれば、私たちはあなたに仕えます。」(4)と。レハブアムは三日たったら戻ってくるようにと言い、二組の人々に相談しました。一組はソロモン王に仕えていた長老たちでした。彼らは民の言葉を優しく受け止めるように、くびきを軽くしてあげるよう勧めました。しかし、レハブアムはその助言を退けて、自分と共に育ち、自分に仕えているもう一組の人々に相談しました。彼らの助言とは、「私の小指は父の腰より太い。」(10)即ち更にくびきを重くするよう助言され、レハブアムは後者の助言通りに、しかも高圧的、挑戦的な物の言い方をしたため、ヤロブアムと北の10部族はダビデの家に背き、国は二つに分裂しました。南2部族はユダとベニヤミン族でした。北がB.C.722年アッシリアに捕囚となり(118年後)、南がB.C.586年バビロンに捕囚となるまで(344年後)、分裂王国でした。レハブアムもまた<主なる神の導きを求めなかった愚かな王>であったというわけです。

Ⅱ.真に知恵ある賢い王 本日のみ言葉は、「愚か者には自分の歩みがまっすぐに見える。しかし、知恵のある者は忠告を聞き入れる。」(箴言12章15節)『牧羊者』テキストの目標には、<神からの勧めに耳を傾け、従う>(p.57)とあります。真に知恵あり、賢い王の王、主の主であられるイエス・キリストの姿こそ唯一の模範です。常に神と交わり、父なる神に聴き、みこころ一筋に生きられました。(ヨハネ5・30参照)「自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。」(ピリピ2・8)そして永遠の贖いを成就して下さいました。私たちも主イエスにならう賢いしもべとされましょう。

<お知らせ>

▶ 本日午後には、アドベント・クリスマスに備えて、教会大掃除、並びにイルミネーション取付作業を行います。近所の方々も楽しみにしていて下さるようです。

▶ クリスマス点灯式礼拝は12/4㈰16:00~16:30です。イルミネーションは17:00~22:00、ひとりでに点灯し、ひとりでに消灯するすぐれものです。道行く人々が「光なる救い主イエス・キリスト」に出会われますよう、祈り心をもって、この時期を過ごします。

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