76年目の終戦記念日です。2021.8/15(日)

≪今週のみ言葉≫

 「わたしはその血を見て、あなたがたのところを過ぎ越す。」 出エジプト記12章13節

説教題:『過越しの記念』      聖 書:出エジプト記12章1~14節

76回目の終戦記念日です。争いの絶えない人の歴史の中に「すべての人が神との平和をいただき、平和を作り出す者となるために、キリストは十字架で血を流し、よみがえってくださいました。」(『牧羊者』p.49)このキリストの十字架の型となる歴史上の事実、それが今日の「過越(passover」であり、「贖い(救い)」の出来事です。

Ⅰ.過越によるエジプト脱出 出エジプト記を英語でExodus(エクソダス)と言い、イスラエルの民の歴史の中でも最も重要な出来事でした。それを可能にしたのが「過越」でした。これはヨセフの亡き後、ヨセフを知らない王たちにより、イスラエルの民の数が増えるにつれて、その力を恐れたところから、厳しい奴隷のくびきに入れられたことからです。彼らの叫びを聴かれた神がモーセとアロンを立てて、その奴隷のくびきから解放するため「10の災い」を下しました。血、蛙、ブヨ、アブ、疫病、腫れもの、雹、いなご、闇と、九つの災いを受けてもファラオは心をかたくなにして、イスラエルの民を去らせません。ついに第十の災いが下ります。エジプト中の生きとし生ける者、人も獣も、その長子が殺されるという災いでした。しかし、イスラエルの民には、家ごとに傷のない一歳の雄羊を用意し、それを夕方にほふり、その血をヒソプの束で家の門柱と鴨居に塗っておくように、そして夜、いつでも出立できる用意をして焼いた羊の肉を、種なしパンと苦菜と共に食べるようにとの命令が与えられました。もちろん神はどの家がイスラエルの家で、またエジプト人の家か区別は出来たでしょう。しかし、大切なことは、イスラエルが神様を信じて従って、言われた通りに血を塗る事でした。神は真夜中に災いをもたらされました。エジプト中の全ての「長子の命」が突然奪われました!しかしイスラエルの家は、「私はその血を見て、あなたがたのところを過ぎ越す」(出エジプト記12・13)とのお言葉通り、どの長子も失われることはありませんでした!そして430年のエジプトでの奴隷生活からイスラエルはみごとに脱出したのでした。

Ⅱ.十字架による永遠の滅びからの脱出 「すべての人は罪の奴隷として悪魔の支配下におかれ、神から遠く離れています。その支配下から脱出の道を備えて下さったのが『神の子羊』キリストの十字架です。」(『牧羊者』p.50)「過越の子羊はキリストの型で、傷のない、完全無罪のキリストがその血を流されたことによって、贖いが完成した。(コリント人への手紙第一5・7)「私たちの過越の子羊キリストは、すでに屠られたのです。」)」(『牧羊者』p.51)カルバリの十字架で、ただ一度流されたキリストの血(宝血)のみが、告白する罪を赦し、信じる者の心を聖め、終わりの審判からも、脱出の恵みを約束していて下さるのです。そして永遠の天のカナン入国です。

<お知らせ>

▷台風9号以来、雨の多い気温の低い、不思議な8月を過ごしています。体調管理に気をつけて下さい。

▷大きな被害が、雨によって起こらないようお祈りいたします。

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