2月 最終聖日礼拝でした。2021.2/28(日)

≪今週のみ言葉≫

説教題:『サムソンの怪力』

聖 書:士師記16章4~6節、15~22節

「聖書」は私たちの心の鏡です。登場人物は優れた模範でもあり、時には反面教師です。きょうの「サムソン」はどちらかと言えば後者でしょう。しかし選んだ神様のご真実は、変わりないことを覚えます。

Ⅰ.怪力の秘密と喪失(13・1~5、16・15~21)

サムソンは最後の士師として、BC1069年~1049年の20年間活躍しました。その出生は不思議なものでした。マノアとその生まず女の夫人に、「不思議」(13・18)と名乗る主の使いが現われて、マノアの妻が男の子を産むこと、胎の中にいる時からのナジル人で、イスラエルをペリシテ人の手から救い始めることを告げられました(13・5)。そのようにして誕生したサムソンは、神に献げられたナジル人として、ぶどうからとったものを食べず、頭にかみそりを当てず、長髪が神への献身のしるしとなり、それが怪力の秘密だったのでした。ところが40年もイスラエルを苦しめてきたペリシテ人たちは、このサムソンの異常なまでの怪力にお手上げ状態でしたが、知恵と奸計をもってサムソンが愛したデリラを用いてその秘密を暴こうとしました。1度目、「七本の新しい弓の弦で私を縛るなら」、2度目「仕事に使ったことのない新しい網で縛るなら」3度目「機の経糸と一緒に私の髪の毛7房を織り込み、織のおさで締めつけておくならば」と言われても、すべてそれは偽りとわかり、デリラが来る日も来る日もせがむので、とうとうサムソンは秘密をばらしてしまい、髪の毛を剃り落とされて無力とされてしまったのでした。両眼をえぐられ、うすを挽く奴隷扱いをされ、絶望のどん底に落とされてしまいました。

Ⅱ.悔改めと怪力の回復(16・22~31)

「彼は、主が自分から離れられたことを知らなかった。」(16・20)サムソンの哀れな霊的状態でした。捕えられ両眼をえぐり出され、青銅の足かせを掛けてつながれ、牢の中で臼をひいていたサムソンの哀れな状態の中で、しかし、彼は自分の生涯の中で初めて経験するこの挫折の中で、主の前に深刻な悔改めの時を、また主との関係の回復の時を与えられたのでした。そのしるしのようにして「しかし、サムソンの髪の毛は剃り落とされてからまた伸び始めた。」とあります。ペリシテの神ダゴンの祭に及んで、サムソンはそこで「見せ物」(22)「笑いもの」とされるため引き出されました。しかし、彼は自分の手を神殿を支えている柱に寄りかからせてもらって、主を呼び求めて祈りました。「ああ神よ、どうか、もう一度だけ私を強めてください」(28)と。そして「ペリシテ人と一緒に死のう」と言って、力を込めてそれを押し広げた。」(30)のでした。神殿は、すべての民の上に崩れ落ち、「サムソンが死ぬときに殺した者は、彼が生きている間に殺した者よりも多かった」(30)のでした。悔改める者への神の100%のゆるしと憐れみを覚えます。このサムソンも新約聖書では信仰の勇者としてたたえられています(ヘブル11・32)。≪神の人は、全き服従と信頼とを持って神に連なっている間だけ、力の人でありうる。今や、霊界の怪力サムソンこそ、最も必要な人物である。≫(沢村五郎 著 『聖書人物伝』P.155) 

〈お知らせ〉

▷「2月は逃げる」の通り、2月も本日をもって終わり、明日から3月になります。明るい陽射しが世界を包む月になってほしいと祈ります。

▷本日あるいは明日には「今月のメッセージ」「3月のお祈りの課題」「ヘッダー(とっても甘いプチトマト)」が更新されます。

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