平和を作り出す『祝福の使者』として。 2020.8/16(日)

≪今週のみ言葉≫

「わたしがあなたがたをつかわすのは、羊をおおかみの中に送るようなものである」。マタイ10章16節

説教題:『祝福の使者』

聖 書:マタイ10章1~16節

8/15(土)の終戦記念日を前に、75年前のでき事が新聞に載り、中でも「特攻隊員」として、若い命をささげていった方々の姿は、痛々しいものがありました。本日は「キリストの弟子」また「キリストの使徒」の姿を聖書から教えられ今、この時代にお互いも『祝福の使者』としてつかわされたく願います。

Ⅰ、キリストの弟子 「そこで、イエスは十二弟子を呼び寄せて汚れた霊を追い出し、あらゆる病気、あらゆるわずらいをいやす権威をお授けになった」(マタイ10・1)「さてイエスは山に登り、みこころにかなった者たちを呼び寄せられたので、彼らはみもとにきた。そこで十二人をお立てになった。彼らを自分のそばに置くためであり、さらに宣教につかわし、また悪霊を追い出す権威を持たせるためであった」(マルコ3・13~15)「このころイエスは祈るために山へ行き、夜を徹して神に祈られた。夜が明けると、弟子たちを呼び寄せ、その中から十二人を選び出し、これに使徒という名をお与えになった」(ルカ6・12~13)。旧約時代のイスラエル十二部族に代えて、新しい神の国である教会を建てるためにイエス様は十二人の弟子を選ばれ、自分のそばに置かれました。「弟子」(disciple)とはまさに訓練(discipline)のためにキリストのみそば近くに置かれた人々でした。

Ⅱ、キリストの使徒  「十二使徒の名は、次のとおりである」(マタイ10・2)「さらに宣教につかわし」(マルコ3・14)「これに使徒という名をお与えになった(ルカ6・13)「使徒」(apostleあるいは現在ではambassador・大使とか使節)とはつかわされ、送られてメッセージを伝える人のことです。「イエスはこの十二人をつかわすに当り、彼らに命じて言われた」(マタイ10・5)の通りです。イスラエルの失われた羊のところに行って『天国が近づいた』と宣べ伝えること、イエスのなさった権威あるわざを行うこと、質素な姿で、信仰に富んでいること、そして、「平安を祈ってあげなさい」(12)と。「平安」(シャローム)とは単なる挨拶でなく、その一言の中にあらゆる祝福がこめられている単語です。「繁栄」をも意味します。ところが、こうしてつかわすのは、「羊をおおかみの中に送るようなものである」(16)と言われます。しかし大丈夫!羊には十全なる羊飼いが伴っていて下さるのですから!

〔証〕 戦後75年、そして今日のテキストとタイトル『祝福の使者』にふさわしい実話です。1924年、パリ・オリンピックで400ⅿ走で全メダルを獲得したスコットランド選手、エリック・リデル。本来は100m走でしたが、その競技が安息日ということで「安息日には走れない」と信仰表明をし、400mの人とかわりました。彼は中国宣教につかわされ、日本人キャンプで捕虜となり、10代の男の子たちにバイブル・クラスで教えました。「敵を愛し、迫害する者のために祈れ」(マタイ5・44)まもなく脳腫瘍で41才で召天。クラスにいた14才のスティーブン・メティカフ少年は土葬に立ち会い、「このキャンプから解放されたら、日本に宣教師として行く」と決心。東北にて40年の宣教活動をし、母国に帰り、その証し本『闇に輝くともしびを継いで」を発刊。エリック・リデルは『炎のランナー』で、またそののちの姿がスティーブンのこの本で紹介され、まさに『祝福の使者』として使命を果たされたことが証しされました。

<お知らせ>

▷残暑に入りますが、未だに猛暑御見舞い申し上げます。呉々もご自愛下さい。

▷教会も教区・教団も何の夏の行事もなく不思議な夏を過ごしております。あるのは各種ZOOM会議のみです。

▷そのような中も個人の祈り、教会の祈りを通して主が宣教・救霊のみわざを進めて下さいますようにと信じて祈ります。

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